現在個人事業を営んでいる方やこれから起業をしようとする方の中で「株式会社」を作りたいと思っている方もいらっしゃると思います。

そのような方でも、「具体的に株式会社のメリットは?」と聞かれると答えられない方も多いのではないかと思います。今回はそんな方のために株式会社のメリットをご紹介します。

株式会社のメリット①信用度が上がる

株式会社にするメリットのひとつは事業の信用度が上がることです。

株式会社を設立して、自分が社長になれば名刺に「代表取締役」と記載することができます。

新規の営業や、ジョイントベンチャーで共同の事業をする場合や、仕入先を増やす場合において、最初は名刺交換か電話でのアポイントではないかと思います。

その時に相手側の立場で見ると、「株式会社」や「代表取締役」という名前の信用度は個人事業の場合よりも大きいと思います。

入口での門前払いがなくなるので、ビジネスチャンスが広がる可能性があります。

株式会社のメリット②保証が有限責任で済む

続いての株式会社のメリットは、「保証の範囲」が「有限責任」で済むということです。

株式会社は株式を発行してその範囲での責任を負います。
これを「有限責任」と呼びます。

万が一倒産した場合にお金を支払う義務がある債権者に対しては、自分が出資した範囲内で済みます。

個人事業合資会社の無限責任社員や・合名会社の場合はきちんと全額支払わなければなりませんので、リスクが高いです。

ただし、銀行などの借入の場合は個人の資産も担保に入る可能性がありますのでご注意ください。

株式会社のメリット③税金が安くなる

株式会社にするメリットとしては、利益に対する税金が安くなります!!!

平成27年には、所得税の最高税率は所得(売上-経費)が4,000万円を超えると45%となります。

さらに住民税が所得の10%に加算されますので、合算すると55%との納税となります。

所得が4,000万円を超えると、なんと所得の半分以上が税金で持って行かれることになります。

一方、法人税は平成27年4月以降に開始する事業年度での最高税利率が法人の所得が800万円超で、およそ34%となっております。

所得税と比べるとおよそ20%の税率の違いがあります。

ただし、法人税の場合は赤字でも支払わないといけない「均等割」が発生しますので、その点も考慮下さい。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は株式会社のメリットを3つの面からご紹介いたしました。

株式会社のメリットは他にもたくさんあります。

当然ですがデメリットも存在します。

メリット・デメリットをしっかり認識したうえで株式会社の設立の検討をしてみてはいかがでしょうか。
ありがとうございました。