みなさんは資本金についてどのようなイメージをお持ちでしょうか?
ただ単に、
資本金が大きい = 良い会社 or 大きい会社
などと解釈されている方が多いのではないでしょうか?
今回は、これから会社設立される方向けに資本金についての概要を説明し、資本金はどうやって決定されているかを分かりやすく説明していきましょう。
1 資本金 = 会社の体力 or 規模を表すもの!
新会社法の施行(2006年5月)により、株式会社を設立する時に必要な資本金は1円からでも設立が可能になりました。
以前までは株式会社の設立で1000万円、有限会社ならば300万円の資本金が必要でした。
資本金とは会社が事業を始めた時の運転資金(自己資本)を表しますが、それだけではなく、今後金融機関から融資を受ける事を予定している場合、資本金が多いほど資金の融資が受けやすくなる仕組みになっています。
2 資本金を決める際の重要なポイントは4つ!
では会社設立で資本金はどのように決めたら良いのでしょうか?
重要になってくる4つのポイントごとに見ていきましょう。
運転資金から考える
会社設立を経て、事業を開始しても上手く軌道に乗れなかったり、売上金の入金が遅れたりと思うように現金のキャッシュフローが循環しない場合があります。
そのため、おおよそ3か月~6か月分くらいの運転資金を基準にするといいでしょう。
融資を受ける事を前提として考える
金融機関などから融資を受ける場合、資本金が極端に少ないと受けられない可能性が高くなります。
例えば、日本政策金融金庫の制度では、自己資金の2倍までの金額しか申し込むことができないため、1000万円の融資を受けたい場合には資本金を500万円としておき会社設立をする必要があるのです。
許認可を取得することから考える
許認可の取得には、資本金が最低でも~円以上といった規定があります。
例えば、建設業許可では自己資金が500万円以上でないと取得できません。
許認可については随時記事を更新していきますのでお待ちください。
税から考える
資本金が1000万円未満であれば、設立してから2年間は消費税の免税が受けられます。
3 まとめ
いかがでしたでしょうか。
資本金を多くすれば融資を受けやすかったり、会社の規模が大きく見られたりとメリットがありますが、税の面からすればデメリットであったりもします。
会社設立の際には自分の会社の事業計画に見合った資本金を設定することが大事です。